


私がブラック珈琲を初めて飲むことができたのは東京の下町にある珈琲屋さんで飲んだ一杯のモカ珈琲でした。うっとりとするほどの上品な香りとさりげない甘さ。輪郭を見せるためだけに添えられた酸味。なんて美しいんだと嬉しくなりました。
次の日、いっぱいに詰めていた予定を真っ白にして、帰りの新幹線の時間までその珈琲屋さんで過ごしたのは言うまでもなく。
そのお店『蕪木』の店主蕪木さんと写真家さん、デザイナーさん、編集者さんで行かれたエチオピア、モカ珈琲の旅の記録。
産地のことを身近に感じて頂けるとても素敵な冊子です。
今回蕪木さんより機会を頂き珈琲東屋でも販売させて頂く事になりました。
珈琲と合わせて是非お愉しみください。
以下 蕪木さんのHPより抜粋
『珈琲の旅 Ethiopia』
珈琲の原木の森へ、一緒に行きますか?
打ち合わせの席で、親しい写真家、デザイナー、編集者を冗談半分に誘ったが、まさか本当にアフリカ・エチオピアに共に行く事になるとは思っていなかった。
いつもの珈琲旅と異なり、皆それぞれ異なる視点で捉えているのが興味深く、完全にエチオピア珈琲の虜となっている私と、全く異なる視点を持った旅の仲間達からみたエチオピア、人、そして珈琲。
珈琲の故郷、エチオピア。
様々なフィルターを通して捉えたその生産風景や人々の姿も写真家の鈴木さんにたくさんおさめていただきました。皆さんと共有する事で、私たちが扱っているモカ珈琲、もしくは他の珈琲店や、自宅で飲むモカ珈琲がより味わい深く愛着あるものになれば嬉しく思います。
『珈琲の旅 Ethiopia』
2021年11月7日発行
珈琲 蕪木祐介
編集 益田光
デザイン 芝晶子
写真 鈴木静華